noises of photos デジタル時代の写真=写心論考
久しぶりにこのブログを書き始めて、 やれアートがどうのなどとほざいちゃってるボクなんだけれども、 そのブログを再開した一週間ほどまえのこと、 やたらと岡本太郎氏のセリフが耳元で響いてしょうがなかった。
と言っても、オレはアートのアの字も知らん人間なので、 聞こえてくるのはかの有名な
『げーじつはバクハツだあ!』とか、
そんなタグイのやつ。 で、アートのアの字も知らん人間であるワシの、岡本氏に関する知識はマコトに貧困で、 大阪万博で太陽の塔というヘンテコリンなものを造った人だとか、 晩年は笑っていいともに出てアホ役というかボケ役をやってた人だぐらいの認識しかなかった。 てか、天然ボケの人だと思っていた(__;)。
その変人の極地にある岡本氏の声が聞こえてならん。 だんだんイライラしてきて、いっそ岡本氏をきちんと知ろうと。
で、なんぞ岡本氏に関する本とか出てないのかぁと思って書店を探してみたら、 あるわあるわ・・・あるもんだなぁ。ものすごい量の著作である。 で、とりあえずは一冊買ってきてみた。アート論など読みたくもないが、 耳元でがんがん『バクハツだあ!:と言われ続けてはかなわんのである。
で、読んでびっくり。
最初のページからぐいぐい惹き込まれてしまった。 文筆家と見紛うばかりの筆の運びの力強さよ。一字一句、渾身の書である。行間に汗が迸ってる。これだけ重厚なものは、文学作品と呼ばれるもののなかにさえそうそうあるものではない。 と思うけど、それほど文学作品を読んでいるわけではないから、 そういうことは言わないでおく。書いておく。
で、ふとページから顔を上げて思う。
すげーじゃん、オレって。げーじつ論を読んでんじゃん。とカンドーしたのであった。
岡本太郎氏、巨魁である。
2006-07-28 02:48:27