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生還したマイクロ・ドライブ
居間でワシがすっころがってテレビを見てバカ笑いし、
愛しの妻がそばで洗濯物にアイロンをかけているときのことだった。
妻がワシのストライプのシャツをふわっと広げたとき、
こつんと床にころがって落ちたモノがあった。
IBMのマイクロ・ドライブ、容量1ギガバイトのヤツである。
最近、新しくコンパクトフラッシュを買い増ししたので、つい出番が減り、そう言えば見かけんなーとは思っていたものの、あまり気に留めていなかったマイクロドライブである。
状況を冷静に判断すれば、胸ポケットにしまったまま洗濯機に突っ込み、
洗い、脱水し、物干し竿に干されていまここに生還したところと見た。
あっちゃあ。
買ったときは3万円ぐらいしたぞ。
やや時代遅れとなっているとはいえ、十分に使えるし。もったいないことしたなー。
ましてや日ごろから、精密機械は水に弱いので気をつけよと家族にうるさく言ってきあワシである。
めちゃめちゃバツが悪いじゃ~ん。
そう思った。
「それ高いんでしょー」と妻は言った。
そのとおり、高かったのであるが、
「いやあ、もう型が古くなっちゃったから、捨てるしかないから。」と、
自分お管理の悪さを棚に上げようとした。
もう一度そっと胸ポケットにしのばせ、トイレに行くフリして
実はトイレでじっくりとマイクロドライブをしげしげ観察すると、
とくに外傷は見当たらない。むしろ洗濯されて綺麗になっとる(笑)。
冬の日にしては良く晴れていたせいか、乾燥の状態も良さげ。
ならいっぺんつないでみよか。
と思ってPCに接続してみたところ、とくに異音もせず回転し、きっちりと認識。
さらには画像データも完全に残っていたのであった。読み込み・書き込みとも、問題なし。
う~む、恐るべし、IBMマイクロ・ドライブ。
ありがとう我が家の洗濯機、愛妻号。
やさしく洗ってくれたのね(爆)。

2005-03-19 00:47:58
- Date : 2008-05-18 (Sun)
- Category : 五年目